ヘアスプレー

ずっと気になっていたのですが、一昨日、借りてみました。


あらすじ的には、
ボルティモアの高校生トレイシーは、ダンスと音楽が大好きな、ちょっと太目の女の子。そんな彼女が大好きなテレビのダンス番組に、ひょんなことから自分が出演することになる。太目ながら、切れのあるダンスと明るい性格から、たちまち人気者に。しかし、それをよく思っていない美人母娘の策略によって・・・・。
というようなもの。


この映画は、元々は88年に作られた映画で、それを元にブロードウェイ ミュージカルで公演されたものが大人気を博し、それを受けてさらにリメイクされた、というなんとも複雑な変遷をたどったようです。
そのせいで、もともとの映画とは違い、ハッピーなミュージカル映画に仕上がっており、それがかなり上手い具合にはまっていて、かなり面白いです☆


見所としては、まずはミュージカルの面白いところをぎゅっと詰め込んだような、軽快で華やかなダンスと音楽です。
これだけでも、十分見る価値があるくらい、面白いものとなってます。
僕自身、小さいころから、CATSとか20〜30回行ってるほどのミュージカルファンなので、このPOPな感じのミュージカルテイストには、やられました!


そして、キャラクターがみんな個性的で、面白いです。
特に、ジョン・トラボルタ氏が扮するトレイシーのお母さんは、必見ですよ☆
もう、出てくるだけで可笑しいw
この物語の中で、一番暗い役回りなのに、一番笑える、という監督のアイロニカルなジョークに見事にはまってしまいました。
ジョン・トラボルタは3度もオファーを断ったようですが、粘りに粘った監督のこだわりは、この映画をサイコーなものにしましたね。
それ以外にも、個性的なキャラクターだらけで、いろいろと突っ込みどころも満載、となっているおかげで、飽きる暇もありませんでしたw
主人公から、いきなり強烈だもんww


あと、オールドアメリカンテイストの衣装や髪型など、60年代のアメリカが大好きな僕にとっては、たまりませんでした。
細かい所にも凝っていたりして、とても素晴らしいです。
変な髪形とか、気になりますよw


最後に、60年代の人種差別についても、あまり暗くならずに紹介している点は、評価できます。
元の映画は見たことありませんが、きっと元の映画はその辺が主題だったのではないでしょうか?
この映画では、かなり浅い感じで、あんまり突っ込まずに、むしろ軽快なダンスなどでごまかしながら言及しているところおかげで、人種差別なんて重大な問題みたいに思えるけど、笑い飛ばして明るく前向きに接していけば、取るに足らない問題なんだよ、と気づかせてくれます。


娯楽映画としての完成度はめちゃめちゃ高く、ほとんど非の打ち所がないくらい良く出来ています。
そして、ほんとにハッピーな映画です。
なので特に、今、落ち込んでるんだよな〜、とか、最近、元気ないんだよ、って人にぜひ見てもらいたい!!
きっと、最高にハッピーな気分で、元気になれますよ☆