ラブ★コン

ラブ★コン【廉価版】 [DVD]

ラブ★コン【廉価版】 [DVD]

中原アヤ原作の少女マンガの実写版。
前に、アニメを見てはまって、その後「アニメより面白い」という噂を聞き、見てみました。


ストーリーは、大阪の高校の身長172cmの小泉リサと、身長156cmの大谷敦士の凸凹コンビの恋愛話を中心に進む、ラブコメ


まず、アニメ版と比べると、関西弁で繰り広げられる会話のテンポのよさは、アニメ版の方が上ですね。
これに関しては、多分、アニメの方が実写よりも制限が少ないせいもあるでしょうし、俳優より声優の方が関西弁やテンポの作り方が上手かった、ということもあると思います。


で、そのほかのストーリーなどは、映画の短い部分に、最後付き合うようになるところまで詰め込んだため、かなりはしょってあります。
でも、それが逆にダイジェスト版のような妙なテンポのよさを生んでて良かったです。
アニメの方がじっくりと見れて、なかなか展開が進まないところへのじれったさなどが表現できているので、そっちの方がすき、という人もいるでしょうが、あの時間で上手くまとめつつも、ストーリーとして面白く見せたところは、かなりの力量を感じます。


そして、映画自体、かなり良いんじゃない!と思ってます。
というのも、邦画ってなんか、洋画に比べてスタイルが無いようなものが多いんですが(かなり昔のは除く)、最近になって邦画のなかに、日本ならでは、というようなスタイルが見えてきているように思います。
それは、この映画や、「下妻物語」で見られるような、「マンガ・アニメ的な手法」をふんだんに使った、いきなり解説とか入ったり、ストーリーとは関係ないような見せ場があったりと、何でもありの映画です。
この映画も、そんな映画の一つで、原作やアニメの質感を映画に持ち込みつつも、実写としての面白さも付け加えており、大変素晴らしいです☆
それに加えて、画像処理でわざとビビッドにしていたり、どこか非現実的な画面を作り出しているのも、とても面白くて、評価できます(下妻とかも同じく、そういう処理が面白いです)


そして、特に僕がつぼにはまったのは、脇役やら解説やらで登場する人たちの面白さです。
オール阪神巨人が本当に出てきたり(主人公二人は、学校でオール阪神巨人と呼ばれてる)、リサのお姉ちゃん役でしずちゃんが出てきて、その彼氏役が、あの人だったりw
さらに、ムツゴロウさんの解説が入ったり、温水さんの、関係ないかつらの話が入ったり、、、と、本当に面白い「仕掛け」満載で、実写版ならではの面白さを作り上げてます!

個人的には、谷原さんがマイティで出てきて、変な挨拶するところで、爆笑しましたww


でも、メインの人たち、主人公の二人は良いんですが、他の友達4人が、ちょっとイメージと違って、最後まで入り込めなかったところは残念。。。
これは、実写版から見ていれば、問題はないんでしょうけどね。
これに対して、主人公二人、特に小池徹平扮する大谷はかなり良い線いってたし、藤澤恵麻扮する小泉も、最初は正直あんまりかわいくないな〜、と思ってたのに、最後はなんかかわいく見えてくるという好演技で、素晴らしかったです☆


まとめとしては、とりあえず、アニメや原作と比べる意識を少なくして、映画自体を楽しむと、かなり面白い映画だと思いました!!
出来も良いし、おすすめの邦画ですね。
これを先に見た人は、ぜひアニメも見てほしいし、アニメのファンだった人は、ぜひ、こっちも見て、感想くださいな!!